【利権】法律が増えると、誰が「得」をしているのか?

2019/7/17

昭和の立法キング・田中角栄

明晰(めいせき)な頭脳と持ち前の行動力から「コンピューター付きブルドーザー」と呼ばれた田中角栄・元総理大臣は、「昭和の立法キング」という顔も併せ持つ。
(ullstein bild Dtl. via GettyImages)
議員立法に早くから着目し、政治家生命を通じて実に40本の法案を可決させた。
戦後の国会議員の中では7番目に多い。
議員立法といいながら、官僚が法律の条文を「代書」しているのは公然の秘密である。
しかし、角栄には「自らの手で立法することこそ政治家本来の仕事だ」という信念があり、決して官僚任せにはしなかった。
だからこそ、霞ヶ関にも一目置かれ、恐れられた。
角栄が立案した法律には戦後復興や高度成長の礎となるものが数多く含まれている。