それでもフェイスブックを「解体」すべきと考える理由
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この辺はすごく難しい議論。ピーター・ティールも語る通りある領域での独占があるから、ムーンショットな領域に投資できる。FacebookにとってのOculus、人工知能、Libra、internet.orgなどはまさにそれ。更に中国などとの競争が激しくなるなか今GAFAを解体することが米国の国益に繋がるのか。議論は単純じゃない
米国で反トラスト法が施行された当初数十年は、競合相手を買収して競争を避ける行為だけで違反とみなされた。現在の反トラスト法では、「消費者が被害を受けたか」という観点で違反にあたるかを判断する。判断材料になるのは通常、買収や吸収合併により価格が上昇したかどうかだ。しかし、そもそも無料アプリの場合、消費者にとっての被害とは何を指すのだろうか?
そこで出てくるのがイノヴェイションの停滞だ。ヒューズも指摘している通り、検索、SNS、eコマースなど、競合相手がなく大手が君臨するIT分野は、相対的に停滞がみられる。グーグルやフェイスブック、アマゾンは新興ライヴァルたちを買収、模倣、あるいは制止しながら、イノヴェイションに関しては自己満足に終始している。ユーザーがこうしたサーヴィスを利用し続けるのは、プロダクトの質もあるだろうが、ほかに選択肢がない現状も関係しているのではないか。