[シカゴ 12日 ロイター] - 米シカゴ連銀のエバンス総裁は12日、インフレ押し上げに「数回の」利下げが必要との認識を示した。2%のインフレ目標達成に真剣な連邦準備理事会(FRB)の姿勢を認知させるためにも、年内に0.5%ポイントの利下げを行うべきと提唱した。

インフレ期待が2%目標と整合的な水準をやや下回っているもようで、こうした状態が続いていると指摘。「これは現在の政策設定がやや制約的ということを示す。インフレ見通しを押し上げるため、複数回の利下げが必要だ」と言明した。

0.5%ポイントの利下げを現時点で行えば、2021年までにインフレ率を2.2%に押し上げる方向に寄与すると試算。「タイミングは重要でない。大切なのはそういうことについて話すことだ」と述べ、

低インフレが続いていることから、FRBがやや早い物価上昇ペースを容認する用意があるとも述べた。「対称的」とはインフレが2%を超えることを意味するとし、こうした考えを説明する努力はFRBの行動と整合がとれるとした。

現在の米経済については「ファンダメンタルズは非常に底堅い」とし、消費もなお「非常に強い」と分析。一方、企業の投資は想定より弱いとの見解を示した。

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