【堀江×森岡】日本がアメリカに勝てるなら「宇宙」だけ

2019/7/14

なぜロケット開発に取り組むのか

──お二人は、これからの社会はどうなっていくと感じていますか。
森岡 サービスが消費者にとってメリットがあるのであれば、社会は効率化されていくはずです。たとえば、どれだけ自動車業界が反対しても、消費者が選ぶのであれば自動運転にせざるを得ません。
ところが、日本は規制が多すぎて、変化が遅すぎる。到達点はわかっていても、そこにたどり着くまでのスピードが非常に遅く感じます。
堀江 そこに関しては、規制の問題ではないと思います。
森岡 やる気の問題になりますか。
堀江 そうですね。たとえば、なぜ僕がロケット事業をしているかと言えば、宇宙に行くコストが高いからです。少しロケットの話をさせていただいてもいいですか。
ロケットは今まで、国の科学技術予算での事業、あるいは軍事競争として開発してきたので、一番でなければいけませんでした。なぜなら、科学技術予算は一番にしかつかないから。
最先端の研究をしないと予算はつかないので、一番でなければダメなんです。だから「二番じゃダメなんですか」と言った蓮舫さんは間違っていたわけですね(笑)。