(ブルームバーグ): 米携帯電話事業者TモバイルUSは265億ドル(約2兆8600億円)で同業スプリントを買収する計画について、近く米司法省の承認を獲得する見通しだと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ディッシュ・ネットワークへの資産売却に関する概要をまとめたことが背景にある。

関係者らによれば、ディッシュが米携帯電話市場において強い競争力を持つ第4の事業者になるよう、司法省とTモバイルは合意内容の最終的なまとめに入っている。関係者らは、この件が公になっていないとして匿名を条件に語った。現時点での問題点は克服不可能なものではないが、司法省としてはまだ、スプリント買収を承認する段階ではないという。

Tモバイルとしては承認獲得に必要な最低限の譲歩はするものの、手ごわいライバルを生み出すような譲歩は避けたいと考えている一方、司法省としては競争を最大限に高めることを目指していると、関係者らは語った。

3社はネットワーク共有を巡る問題の解消を目指して数日以内に協議する見通しで、状況次第で司法省は来週にも決定を明らかにする可能性があるという。

Tモバイルと親会社のドイツ・テレコム、司法省の担当者はコメントを控えた。スプリントの担当者からもコメントは得られていない。

原題:T-Mobile on Cusp of Justice Department Approval for Sprint Deal(抜粋)

--取材協力:William Wilkes.

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