組織ではなく自己を磨く「プロティアン・キャリア」とは
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注目のコメント
プロティアン・キャリアをプロテイン・キャリアと読んでしまい、ちょっとドッキリしてしまいました…。
経団連の終身雇用終焉発言から、ヤケに自己成長やら研鑽やら流行っていますが、まずは置かれている場所で精いっぱい期待以上の結果を出すことに集中した方が良いかと…。
今の会社に固執する必要はないけど、必要以上に「自分探し」を煽る必要もないと思います。
これを信じて感化される人が増えたら、青い鳥症候群だらけになってしまう。
日本人を国民性から考えると、自分でキャリアを計画して、主体的に取り組むことは親和性が高くない気がしていています。
むしろ、勤勉さを活かして、置かれた場所で求められる役割を期待以上にこなす方が良いかもしれません。
そして、その中で楽しさややりがいを見出せるスキルをつけた方が、確実に結果を出せます。
本当に能力のある人なら、周囲が能力を認めて新たなフィールドに引き上げてくれますから。
そういう、一つひとつは派手ではないけど、確実に結果を出していく方が、スキルも人財も手にできるかと思いました。ープロティアン・キャリアでは主体は自分自身で、重要なのは自己成長と心理的満足にあります。また、経験の量ではなく質を求める方向にシフトしていきましょうー
全然仕事できなくて、数ヶ月で辞めていく奴がよくこんなこと言ってます。
自己の成長はいいから、まず、目の前の仕事に興味を持って欲しい。そして、そこにいかに創意工夫を加えていくか、それをしていかないとキャリアなんか積み上がらないから。◆単なるカメレオンになってはいけない
ダグラス・ホールの唱えたプロティアンキャリアに関する記事。プロティアンは「自由自在」と訳をつけているが元々の意味から考えると「変幻自在」の方がしっくりきそう。「ビジネスパーソンが環境の変化に合わせて自分自身を変化させキャリアを築いていく」と記載があるが、自分自身を変化させることが目的ではなく、自分の軸にあって環境と折り合って、個人の心理的成功を目指すことが大切だということを忘れてはいけない。
ホールはプロティアン・キャリアの心理的成功においてはアイデンティティとアダプタビリティの両方が必要だといっている。アダプタビリティは環境への適応性であり、適応コンピテンスと適応モチベーションの両方が必要。適応しようという気持ちがないと難しいし、またスキル(コンピテンス)も要る。適応するといっても闇雲に周囲に合わせればいいわけではない。アイデンティティが希薄でアダプタビリティだけが強いと軸を失った無節操なカメレオンとなってしまう。
自身の軸(アイデンティティ)を保ちながら、環境から学び(反応学習)、自身のアイデンティティを確認しながら(アイデンティティの探索)、行動とアイデンティティを一致させ変化に適応する(統合力)。これができる能力と意思があることがプロティアンキャリアの条件だという。環境から学びながら自身のアイデンティティを成長させる。環境変化が大きな現在社会だからこそ、軸をぶらさず、環境に適応しながらそこから学び、成長することが重要だという考え方だ。
変幻自在に周囲に合わせるだけではなく、自身のアイデンティティを常に見つめて環境から学び成長していく。キャリアを自分で管理し、環境を変化しても自身を成長させ続けるというのはまさにこれから必要とされる考え方なのだと思う。