ゴールドマンもデジタル通貨活用検討、JPモルガンに続き
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仮想通貨が通貨足り得ないと言われていた理由の一つとして、ボラティリティの大きさがあります。飲み物を買おうとした時に、円なら120円なのに、仮想通貨だと日によって、1だったり2だったりするので決済では使い物にならないという話ですね。
ステーブルコインは、価値の根拠を法定通貨や既存の金融資産に紐づけたトークンですから、ボラティリティは基本的には紐づけた資産と連動します。
これであれば、決済にも問題なく使えるというわけです。
Libraは複数の国の法定通貨や債権等をバスケットにするという所から、一国の幅を大きく超えた通貨に感じられる為、金融当局や様々な金融機関が驚異を感じ、大きな報道になっていますが、JPMやMUFGの試みは既存の金融システムを破壊するのではなく、非効率な部分を新しいテクノロジーを使って効率化しようという至極まっとうなアプローチです。
結果的にシステムの一部はリプレースされますが、国体を脅かすような話にはならないでしょう。
デジタル通貨の活用は、金融業にとって避けては通れないテクノロジーであり、この流れに抗うのは、インターネットが登場した時にFAXがあるからそんなものは必要ないと言うようなものだと思っています(笑)近いうちに、グローバルなデジタル決済手段として、主要通貨に2〜3のステープルコインが立ち上がる可能性が高いと考えています。
その有力な発行主体が大手銀行でしょう。
日本でも、ステープルコインの発行の動きが加速することが期待されます。Fintech絡みで暗号通貨のテクノロジーや銀行の新ビジネスのモデルにコンサルタント業界の人たちは、ビジネスチャンスを感じて飛びつくのだろう。しかし、貨幣や中央銀行など従来の金融システムが急速に陳腐化していることの方が、本来はフォーカスすべき事だと思う。銀行でテクノロジーが自らの社会での価値を、破壊されるという危機感を持っている経営者は少ない。その意味でさすがゴールドマンサックスだと言う取り組みだと思った。日本の一部の人たちが適当にマネー論を提唱しているが、この手のお金の話が一番有害だと思う。一方でこのカオスこそ経営学の出番のはずだが、殆どの経営学者は伊丹先生などごく少数を除いて、相変わらず分かっていない。勿体ないと思う。