「当直のバイトで生計」無給医、苦しい実態
日本経済新聞
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大学病院での医師の仕事のありさまでは、これらは当然の仕事であるように思われていたと思う。関係者が知らないはずがない。
第一、医師のほとんどが博士号を持っていることを当然と思っている常識。これは大学に所属していないと基本的にできないことなのだ。
多くは大学院に属してこれらの活動に従事し、教授の指導にもとで研究し論文を書くなど、の作業を数年にわたって行う。大学院では給料をもらうよりは、授業料を払うことになる。
一方で、そうは言っても臨床系では入院・外来の診療の一部を担っている。大学の定員、つまり給料の出るポストの数は限られている。
他の理系に比べると、医学部では附属病院がある。ここでは通常の診療業務はとても忙しい。基本的には外来、入院、病棟では24時間、週末もなし、これが病院の実態だからだ。
つまり、大学医学部の臨床系では教育、研究、診療の三つの責任がかかっているのだ。それらはどうしても週末の責任、24時間の仕事とならざるを得ない。
さてどうする? 医学関係者ばかりでなく、広く議論の幅を広げて適切な対応へと動いてく必要がある。
だいぶ以前のことだが、私は当事者の一人として大学時代に大学院部局化、独立法人化などなどの「改革」のたびにいろいろと発言をしてきた。
当時の多くの関係者は私の意見を知っているとは思うが、大きな枠組みでしっかりの歴史と世界の動きなどを参考にしながら、次世代の育成への大きな枠組みと、政策の選択肢を考え、実行していってほしい。
これで何とか済ませていたところにいろいろな矛盾が出ていていたのだ。これが今の状況なのだろうね。
いいままでの政策の分析と評価、そして次へのプロセスをしっかりすることだ。