[東京 27日 ロイター] - アジア時間の原油価格は下落。20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)や、減産延長を巡る石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国の会合が注目される中、前日の上昇分を一部削る展開となっている。

0059GMT(日本時間午前9時59分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.44ドル(0.7%)安の1バレル=66.05ドル。

米WTI原油先物<CLc1>は0.41ドル(0.7%)安の58.97ドル。

原油価格は前日、2%超上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けていた。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫が予想以上に減り、輸出が過去最大を記録するなどしたことが追い風となった。[nL4N23X3XM]

ただ、トレーダーらは、G20サミットに合わせて行われる米中首脳会談が通商協議行き詰まりの打開につながらない可能性や、減産延長を巡る懸念が、相場の上昇を阻んでいるとみている。

トランプ米大統領は26日、今週予定する中国の習近平国家主席との会談で通商合意を得ることは「可能だ」との見解を示したが、通商合意が実現できなければ、同国との取引を縮小する計画だとも述べた。[nL4N23X3HM]

バンガード・マーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は「トランプ氏が『プランB』に言及したことを踏まえると、まだ予断を許さない要素がある」と指摘した。