[ワシントン 26日 ロイター] - 米民主党のアール・ブルーメナウアー下院議員は26日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の一部に関して、米議会の要求に応えるためにカナダとメキシコが限定的な再交渉に応じるかもしれないとの考えを示した。ワシントン国際貿易協会(WITA)主催のイベントで語った。

メキシコは今月、USMCAを批准した。カナダでも批准手続きが進められている。一方、米国は、民主党が雇用と環境に関する規定が修正されない限り批准手続きを阻止すると警告している。

ブルーメナウアー氏は、特定の懸念要因に対応するためにUSMCAの修正が可能かもしれないとの見解を示した。ただ、いわゆる「付帯協定」を活用することに関しては、3カ国の現在の貿易協定で問題があることが分かっているとして、懐疑的な見方を示した。

NAFTAに代わる新たな貿易協定には、民主党の支持を取り付けるために労働者保護の改善などを盛り込む必要があると主張。8月に議会が休会入りする前の批准は不可能だが、休会明けの秋に取り組みを再開すると説明した。

下院歳入委員会は、ブルーメナウアー氏率いる議会代表団が来月メキシコを訪問し、USMCAについて協議することを明らかにした。

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