[ソウル 26日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、米国と北朝鮮が3回目の米朝首脳会談を実施する可能性を巡って水面下で協議しているとし、米国が実務協議を提案したと述べた。文大統領はロイターを含む複数の通信社との書面インタビューで質問に回答した。北朝鮮の非核化を目指した交渉について、公式な対話がないからといって「行き詰まり」とみなす理由はない、と述べた。

「3回目の首脳会談に関して双方は対話している」とし、2回目の米朝首脳会談となったハノイでの会談を通じて得られた双方の立場に関する理解を経て、水面下で協議が行われていると説明した。

また文大統領は米国が実務レベルでの協議を提案したと明らかにしたが、提案がいつどのようにされたのかには言及しなかった。ただポンペオ米国務長官は23日、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が最近、互いに書簡を送ったことについて、協議再開への期待を大きく高めているとの考えを示した。

米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は27日から韓国を訪問し、当局者らと会談する。トランプ大統領は週末に訪韓する予定。

韓国当局者によると、トランプ大統領は韓国と北朝鮮を分ける軍事境界線のある非武装地帯(DMZ)を訪問することを検討している。

しかし米当局者は25日、トランプ大統領が訪韓中に金委員長と会談する計画はないとし、DMZを訪問するかどうかについてはコメントを控えた。

文大統領は「米朝交渉の再開によって次の段階に進むだろう」とし、その実現に向けて物事が進展しているとの考えを示した。

書面インタビューの質問はロイター、AP通信、AFP通信、聯合ニュース、共同通信、新華社、タス通信が用意した。