[上海 20日 ロイター] - 中国の国営英字紙チャイナ・デーリーは、来週予定されている米中首脳会で、米国との通商問題が即座に解決する可能性は低いものの、交渉は新たな段階に入るとの見方を示した。

習近平国家主席とトランプ大統領の来週の会談を前に、中国と米国は今週、貿易交渉を再開させると明らかにした。

チャイナ・デーリーは、全面的な貿易戦争は双方にとり負けとなるため「真剣な対話ムード」があると指摘。ただ、双方が期待するものがあまりにもかけ離れているため、1度の会合で全てがまとまることはないと説明した。

その上で、来週の会談で両首脳は自国の重要事項をそれぞれ提示し、交渉は新たな段階に入るとの見方を示した。

また、中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は、中国は決してひるむことはないと米国に強いシグナルを送ったと説明。「交渉の成果はしばしば、協議ではなく戦いにより獲得できる。良い交渉結果を望むのであれば、中国は粘り強く主張し、恐れるべきでない」との見方を伝えた。