【核心】なぜ企業に「ビジョン」が必要なのか
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ビジョンとは、未来に向けての確固たる意志である。
意志とは「物事を成し遂げようとする積極的な志」であり、「そのために生存に関する論理的な判断までも無力化される非常に強い行動動機」だ。
ビジョンなき日本企業は、「生存に対する論理的な判断」のみが行動原理となってしまっている。
だから、生存を脅かすような挑戦はしないし、延命・現状維持のための経営しか行ってこなかった。
変化の激しいVUCAの時代においては、現状維持は衰退に他ならない。
成長のためにはビジョンは必要不可欠だ。
そして時には生存を脅かすような挑戦をすることで、ジャンプアップした未来にたどり着くことができる。
令和という新しい時代に移り変わった今こそ日本の大企業は、表層だけの美しい言葉で取り繕った経営理念を捨て、心の底からより良い世界を願う強い「ビジョン」を掲げねばならない。
QT:
"1. ビジョンとは「多くの人に共感され、未来への洞察を高めた末に生まれた自らが心から達成したいと願う『あるべき未来像』」である。"
"2. ビジョンを持たないということは、驚異的なテクノロジーの進歩を傍観するということであり、意志の放棄に他ならない。"
"3. 日本のスタートアップからも、創業の志と明確なビジョンを持つ企業がいくつも出てきている。一方で苦境にあえぐ大企業には、ビジョンの欠如が見える"
"ビジョンの性質
(1)自らが心から達成したいと願う未来像
(2)「公共の夢」として人々を巻き込む力
(3)未来への洞察と自らの信念のうえにつくられていること"
"ビジョンの機能
(1)共有された目標となること
(2)日々のモチベーションの源泉となること
(3)行動と判断の基準となること"
"ミッション:何者かに命じられるのではなく、自らの内発的な意志にもとづいて行われる「自らに課した達成すべき取り組み」
コンセプト:取り組みのための新しい行動原理
バリュー:取り組みにおいて優先すべき価値基準
アイデンティティ:自らの資質にもとづくあるべき自己像"
"「弓を射る人というアイデンティティを持つ自分が、バリューという心構えのもと、コンセプトという強力な弓を使って、ミッションという矢を、ビジョンという的に向けて放つ」"
『主体的な意志がなく人生を歩むことは、外界の変化に後手後手に対応していくだけの「リアクション人生」となる』痛いところを突いています。
そうならないために、しっかりとしたビジョンを打ち立てる。自分だけ良ければという考えでなく、公共の夢である必要がある。つまり大義が必要。そしてそのビジョンに基づいた行動が取れること。なるほどよくわかりました。
これは本当にその通り。どんな言葉で定義されているかはともかく、全ての企業は創業時には圧倒的な目的、ビジョンを持っていたはずですが、それが達成されたか、あるいは社会として満たされて公共の課題認識として薄まってしまったにもかかわらず、目的・ビジョンをアップデートしないまま来てしまうと、数字だけが語られるただの箱になってしまいます。多くの場合、目的が達成された訳ではなく、その手段としての製品が成熟してしまっただけなのですが。また、本文でも語られているように、社内よりもむしろ社外に対してビジョンを投げかけ続けることで個社ではなし得ないことを実現していく「集合知」の時代においては尚更、それが重要になっています。
さて、因みに現在準備中の新会社のビジョンは「100個の新産業を共創する」。まだこれ以上はお話できませんが、圧倒的な課題認識のもと、実現すべき未来のため、これを旗印に突き進んでいきたいと思っています。
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