[東京 19日 ロイター] - アジア時間の原油価格は前日に続き上昇している。米中の通商合意への期待が再燃したことや中東情勢の緊張が続いていることが背景。

0028GMT(日本時間午前9時28分)時点でブレント先物<LCOc1>は0.34ドル(0.6%)高の1バレル=62.48ドル。前日は2%上昇していた。

米WTI先物<CLc1>は0.44ドル(0.8%)高の54.34ドル。前日は3.8%急伸していた。

トランプ米大統領は18日、ツイッターへの投稿で、中国の習近平国家主席と電話会談を行ったことを明らかにし、米中首脳会談を今月末に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて実施すると述べた。

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「トランプ氏のツイートを受け、通商協議にポジティブな兆候がみられているとの期待が広がり、原油需要を支援している」と指摘した。

トランプ氏はまた、タイム誌に18日付で掲載されたインタビューで、イランの核兵器保有を阻止するために軍事力の行使を検討する可能性があると発言しており、先週のタンカー攻撃を受けた中東情勢の緊張も続いている。