[アンカラ 14日 ロイター] - トルコのチャブシオール外相は14日、同国のロシア製ミサイル防衛システム「S400」購入を巡り米国が制裁を科した場合は「対抗措置」を講じると述べた。

チャブシオール外相は、テレビのインタビューで、米国の制裁の可能性について聞かれ「もし米国がわが国に何らかのマイナスの行動にでれば、相応の措置を講じることになる」と述べた。

トルコと米国は、早ければ来月にも納入される見通しのS400購入をめぐり対立している。米政府は、トルコに「S400」が納入されれば同国に制裁を科し、最新鋭ステルス戦闘機F35関連プログラムから除外する方針を示している。

米政府は、トルコに「S400」が配備されれば同国に制裁を科し、最新鋭ステルス戦闘機F35関連プログラムから除外すると警告している。

外相の発言を受け、トルコリラは対ドル<TRYTOM=D3>で5.93リラに下落し2週間ぶりの低水準をつけた。

チャブシオール外相は、「S400問題でわれわれの立場は確固としている。どのような結果になろうと、後戻りはしない」と述べ、発注の取り消しはできないと語った。