(ブルームバーグ): 265億ドル(約2兆8700億円)でのスプリント買収案の当局承認を得るためにTモバイルUSが売却を計画している資産について、ディッシュ・ネットワークやチャーター・コミュニケーションズ、アルティスUSAなどが取得を目指していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

これら関係者によれば、ディッシュなどは司法省が選好する最終応札候補リストに残っている。関係者らはこの件が非公表であるとして匿名で語った。関係者1人によると、自前のネットワークを持つケーブルテレビ会社は成長力のある競合企業になると期待されるため、司法省反トラスト局が歓迎しているという。同リストには他の企業も加えられる可能性があると関係者は語った。

Tモバイルとスプリントは連邦通信委員会(FCC)の懸念を解消するため、プリペイド事業「ブースト」売却で合意している。両社はまた、司法省を説得するため、別のプリペイド事業の売却や、第4の競合会社を設けるのに十分な周波数帯の放出を検討している。

ディッシュ、チャーター、アルティスUSA、Tモバイル、スプリント、司法省の各担当者はいずれもコメントを控えた。

この報道を受け、スプリント株は一時4%高となった。終値は0.8%高。

原題:Dish, Charter and Altice Are Said to Eye T-Mobile, Sprint Assets(抜粋)

--取材協力:Gerry Smith.

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