[ワシントン/北京 11日 ロイター] - 中国外務省は11日、米国が貿易摩擦を激化させたいのであれば、中国政府は断固たる決意で対応すると表明した。外務省の耿爽報道官が北京での定例会見で述べた。

これに対しトランプ米大統領は同日、「関税措置は素晴らしい交渉手段だ」とツイッターに投稿し、通商交渉に関税措置を利用する自身の戦略を正当化した。

トランプ氏は10日、今月末の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、中国の習近平国家主席と通商合意に達しなかった場合、中国輸入品への追加の報復関税を発動する用意があると述べた。

トランプ大統領はG20で中国の習近平国家主席と会談する用意があると繰り返し述べているが、中国側はこれまで会談の開催を確認していない。

耿爽報道官は、G20での米中首脳会談については、情報が外務省に伝えられれば公表するとして、会談の有無の確認は再び避けた。

「中国は貿易戦争を戦いたくないが、貿易戦争を恐れてはいない」とし、米国側が対等な協議を求めるなら、中国側の扉は開かれていると述べた。

その上で「米国側が貿易摩擦の激化だけを求めるなら、我々は断固として対応し最後まで戦う」と発言した。

米国のロス商務長官は11日、CNBCのインタビューに対し「G20は決定的なディールを行う場ではない」とし、「G20では良くて将来への道筋に関する何らかの合意が得られる可能性があるが、決定的な合意はない」と述べた。

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