ポルシェ専門の中古車ディーラーが破産(帝国データバンク)
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注目のコメント
平成の終わりを象徴するような感じですが、高級車志向の低迷というよりも、経営の迷走が原因のようです。
「2016年9月期は年売上高約35億8900万円、当期純利益は約2000万円を計上していた。」
=>利益低すぎ。これではキャッシュフローは多分マイナスでしょう。
「2018年9月期は、仕入量の激減で年売上高は約19億2300万円に大幅ダウン。約5億2900万円の当期純損失計上で約4億6400万円の債務超過に陥った。」
=>つまり2017年9月期の純資産は6,500万。
その前期の売上が35億だったことを考えると、売上の割には自己資本が低いかと思います。
総資産や在庫回転状況も見てみないと何とも言えませんが、売上の拡大に応じて仕入や先行投資(人材確保など)を増やし、負債も増えていったのではないかと思います。
しかし売り上げは計画通りには増えず資金繰りに窮したところに、記事にもあるような事象(一部役員の不正行為や本店賃借時の保証金の償却義務、売買代金を巡る仕入先との係争)が出たのでしょうか。
「一部役員の不正行為」
=>コンプライアンスが行き届いていなかったり、会社のビジョンに共感できていない社員がいると発生しますよね。横領のようなものだったとすれば、証拠を突き付けて賠償してもらわないといけません。
「本店賃借時の保証金の償却義務」
=>償却処理をしていなかったものを償却したという意味でしょうか?だとしたらキャッシュフローには影響なしで、PLがちょっと痛むだけです。
「売買代金を巡る仕入先との係争」
=>仕入の多くを特定の先に依存しているリスクが表面化したのでしょう。
事業の性質上、仕入先は少ないとは思いますが、怖いですね。
いずれにしても、業績低迷が分かった時点でどのような策を打ったのかで、結果が変わっていたかもしれません。
金融機関のサポートがこういう時こそ求められると思います。