[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。ダウは2018年5月以来13カ月ぶりの6日続伸を記録した。米国がメキシコへの関税発動を見送ったことで安心感が広がった。

トランプ米大統領は7日、不法移民対策を巡りメキシコと合意したことを明らかにし、メキシコ製品への制裁関税発動を無期限で停止すると表明。メキシコが不法移民対策を強化することで合意し、米・メキシコの「関税戦争」はひとまず回避された。

キングスビュー・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「メキシコへの関税がなくなったことで急反騰した」と指摘。ただ米中貿易摩擦はなおくすぶっているほか、米利下げに対する過度な楽観もあり、投資家が期待先行で取引していることが気掛かりとした。

ジョーンズトレーディングの首席市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「米連邦準備理事会(FRB)が何らかの利下げシグナルを発しなければ、市場が失望する可能性がある」と述べた。

米航空機・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ<UTX.N>は3.1%安。米防衛機器メーカー、レイセオン<RTN.N>との航空宇宙事業の統合での合意を巡り、トランプ大統領が「若干懸念している」と述べたことが重しとなった。レイセオン株価は0.7%高。

米顧客管理ソフト大手セールスフォース・ドットコム<CRM.N>は5.3%安。ビッグデータ分析ツールを手掛けるタブロー・ソフトウエア<DATA.N>を153億ドルで買収することで合意した。タブローは33.7%高となった。

メキシコで生産を行っている米自動車株が上昇。米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>は1.5%高。メキシコの比重が大きい米アルコール飲料大手コンステレーション・ブランズ<STZ.N>は1.9%高となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.61対1の比率で上回った。ナスダックでは1.85対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は64億5000万株。直近20営業日の平均は69億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26062.68 +78.74 +0.30 26090.2 26210. 26054. <.DJI>

2 61 31

前営業日終値 25983.94

ナスダック総合 7823.17 +81.07 +1.05 7798.87 7895.4 7795.7 <.IXIC>

4 6

前営業日終値 7742.10

S&P総合500種 2886.73 +13.39 +0.47 2885.83 2904.7 2885.5 <.SPX>

7 1

前営業日終値 2873.34

ダウ輸送株20種 10231.90 +91.26 +0.90 <.DJT>

ダウ公共株15種 801.38 -5.22 -0.65 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1413.89 +35.08 +2.54 <.SOX>

VIX指数 15.94 -0.36 -2.21 <.VIX>

S&P一般消費財 923.23 +9.63 +1.05 <.SPLRCD>

S&P素材 359.72 +0.52 +0.14 <.SPLRCM>

S&P工業 636.44 +0.80 +0.13 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 599.32 +0.01 0.00 <.SPLRCS>

S&P金融 452.62 +3.98 +0.89 <.SPSY>

S&P不動産 230.28 -0.70 -0.30 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 451.19 +1.50 +0.33 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1053.78 +3.26 +0.31 <.SPXHC>

S&P通信サービス 158.75 -0.23 -0.15 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1346.78 +13.09 +0.98 <.SPLRCT>

S&P公益事業 300.64 -1.81 -0.60 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.71億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21120 - 30 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 21120 - 30 大阪比 <0#NIY:>