地銀8割、貸し倒れ費用悪化=前期比3倍超に拡大-19年3月期
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歴史的な低水準が続く企業倒産件数だが、いつまでもこの水準が続く保証は全くない。業績改善できないまま延命してきた中小企業の将来リスクを早めに織り込む形で、地銀側は引当金を積み増しているのだろう。
今後のポイントは、これまで企業側からのリスケ要請に対してほぼ100%応じてきた銀行側のスタンスがどう変わっていくのかという点。リスケ対応が多少なりとも厳格化(正常化?)すれば、企業倒産件数も大きな影響を受けるはず昔、銀行に勤めてました。
貸出先の中小企業の与信管理もしてましたが、現職の立場で見れば債務者区分は確実に要管理以下なのに、なんとなく要注意に留めて引当を積まない、といったケースが少なくなかったように思います。
これまで隠されていた貸倒費用が少しずつ表面化しているのでは・・?
トップライン減、コスト増となると早く抜本策を打たなければ地銀経営は立ち行かなくなりますが、今の経営層は、第一地銀は地域の盟主という意識が強く、危機意識が弱いというのが勤めていた者の感想です。また、自分がいる間は大丈夫だと思って無難に任期を終えようという雰囲気もありました。さて、どうなるやら。低金利下で与信コストも増加するとなるとダブルパンチ。かなり厳しい。貸付先のうち再生支援先でターンアラウンドが見込まれるようなところは、貸付金から出資金に切り替えるとか、5%ルールの見直しもあり得ます。
地銀ももちろんですが、地域経済へのインパクトを考えると…