戦略コンサルタントは偉くない。お互いをリスペクトしよう

2019/6/6
NewsPicksのプロピッカーとしてもおなじみの松永・エリック・匡史氏は、この4月より青山学院大学の地球社会共生学部教授に就任した。
デジタルイノベーションをリードするビジネスコンサルタントの草分けであり、バークリー音楽大学出身のプロミュージシャンという異色の経歴を持つ松永氏は、なぜ教育分野に力を入れるのか。
そこには
「イノベーションを生み出すにはコツがあり、それは誰でも身に付けることができる」
「戦略コンサルタントのスキルも誰でも身につけることができる」
という思いがあるという。松永氏にポイントを語ってもらった。
NewsPicksアカデミアでは7月より、松永・エリック・匡史氏が担当するゼミ「イノベーションを起こすクリエイティブ思考術」を開講いたします。

偽物クリエーターが増えた

松永・エリック・匡史氏です。私はアーティスト、エンジニア、コンサルタントとして、様々な分野でイノベーティブな事業や戦略を提供してきました。
時代は「アート×ビジネス」「デザイン思考」にシフトし、急に右脳系人種が重宝されるようになったことで、世間には偽物クリエーターや右脳系人材が溢れるようになったと感じています。
私自身、アーティストとして音楽をプロとしてやり、その後ビジネスコンサルティングの本流で20年間生き残ってきました。ただ、現在のこの流れには大きな違和感を覚えています。
いまは、これまでの経験を大学の人材教育に生かすために、2019年より青山学院大学 地球社会共生学部の教授に就任しました。地球社会共生学部のクールな教師、学生が一丸となって世界に羽ばたく基地になるべく奮闘しています。
松永エリック・匡史/青山学院大学 地球社会共生学部 教授
バークリー音学院出身のプロギタリストという異色の経歴を持つアーティスト、教育家、ビジネスコンサルタントとマルチに活動。戦略コンサルティング、デジタルトランスフォーメーションのパイオニアとしてアクセンチュア、野村総合研究所、IBM、デロイトトーマツコンサルティング メディア・エンターテイメントセクター アジア統括パートナー/執行役員、PwCグループ デジタルサービス日本統括パートナーとしてデジタル事業の立ち上げと業界をリードし現職。現在青山学院大学の教授と並行しONE+NATION Digital & MediaのCEOとしてデジタルサービスのプロデュースを行う。