[ヌルスルタン 29日 ロイター] - ロシアのシルアノフ第1副首相は29日、石油輸出国機構(OPEC)およびOPEC以外の産油国(OPECプラス)との間で取り決めた減産合意について、延長するかどうかロシアとしては慎重に検討する姿勢を示した。

同氏はカザフスタンでの会合の合間にロイターの取材に応じ、「延長については、賛成、反対ともに多くの意見がでている」と指摘、原油価格へのプラス効果だけでなく、米国企業にシェアを奪われるという問題も踏まえ、延長の妥当性を検討していくと述べた。

同氏によると、ロシア政府とエネルギー省が賛成意見と反対意見、現在の市場トレンドがどの程度続くかを勘案し、延長するかどうかの方針を決定する。

OPECプラスは、6月25─26日にウィーンで開くOPEC会合で、年初から6カ月の予定で実施している減産を延長するか協議することになっている。ただし、OPEC筋は5月20日、会合が7月3─4日に後ずれする可能性があると指摘した。