フェデックス、ファーウェイ宛小包を無断で米国に迂回か

［香港　２７日　ロイター］ - 中国の通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）[HWT.UL]によると、米宅配大手フェデックス<FDX.N>を利用した同社宛の小包が無断で米国に迂回されるなどしたことを受け、同社はフェデックスとの関係見直しを検討している。

ファーウェイが２４日、ロイターに明らかにしたところによると、フェデックスは日本から発送した中国のファーウェイ宛て小包２つを米国に迂回したほか、ベトナムから発送したアジア地域のファーウェイ宛て小包２つを米国に迂回しようとした。これらの対応は追跡記録で明らかになったが、ファーウェイはいずれも許可しておらず、またどの小包も書類だけで「技術物」は含まれていないとした。

ファーウェイの広報担当者は、フェデックスのこうした対応は信頼を損ねるとした上で、今後物流や書類配達などの要件を見直しせざるを得ないと述べた。

フェデックスの広報担当者は、当該小包が「誤った経路で送られた」と釈明した上で「非常に少数の小包に限られた問題」と指摘。「当社は問題のある配達物すべてを認識しており、小包を配送するため顧客と直接やりとりしている」とした。

米商務省は今月１６日、ファーウェイを輸出管理規則に基づく禁輸措置対象リストに正式に追加したと発表した。今回の出来事との関連性について、商務省からのコメントは得られていない。

コメント

注目のコメント

• 重金 利宏

  PRINAXIS.INC 代表　@Taiwan

  ・2019年05月28日

  国際クーリエは金額等規制内であれば、簡易通関という簡略化された輸入手続が行われますが、とはいえ国際貿易に基づいた手続きなので、輸入者がおらず目的仕向地でない以上、輸入通関が切れてアメリカ内貨にはなっていないはずです。
  
  トラッキング上でアメリカのハブ空港に到着したとしても、保税エリア内でドランジットされ次の目的地に飛んでいると思われ、過剰反応としか思えません。
• 小川 健（たけし）

  専修大学・経済学部(国際経済) 専任教員

  ・2019年05月28日

  追跡記録はどのようにして付けたのでしょうか。それによって3通りにこの記事の意味が変わります。
  1.FedExが付けた履歴で直接USAまで届けようとしたことが追跡の開示だけで明らかになった場合。この場合は配達ミスの可能性が高いので、FedEx側の形式的な謝罪でことは足ります。
  2.FedExが付けた履歴が途切れたので、Huawei側が問い合わせてその後調査してもらったら明らかになった場合。この場合は意図的の可能性が高いと考えられますので、これは抗議すべき案件になります。
  3.Huawei側の独自調査で、こういう疑いをもって発信器などを配達物に入れておいてやってみたら発覚した場合。この場合は潜入調査的な分野は色合いが出てきますので、正vs.不正ではなく、ともに相手を陥れる意味で問題ある行動といえます。この場合は手を切るか手打ちを行う必要があります。
  
  どちらにせよ、麻薬じゃないんだから、おかしな経由をすること自体、問題となります。謝罪が無いなら再発防止策くらいは出すべきでしょう。
• 矢川 潔

  REOS LTD 代表

  ・2019年05月28日

  なんだか？大したことないことですやん。国際貨物がとんでもないところ経由することはしょっちゅうある。FedExなんてハブがいっぱいあるから仕分けミスすると俺の荷物が📦どこ行くねん！。ちなみに貨物の追跡はカート上をスキャニングされるだけで搭載場所が瞬時で把握できます。単にファーウェイさんが大騒ぎしたいだけでしょ。