[ミラノ 27日 ロイター] - イタリアのサルビーニ副首相は27日、自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>と仏ルノー<RENA.PA>が合併した場合、イタリア政府は必要に応じて合併後の企業の株式を取得する必要があるとの考えを示した。

連立政権の一角を構成する「同盟」を率いるサルビーニ氏は、FCAとルノーが統合した場合に政府はイタリアの国益を守るとし、フランス政府の保有比率に応じてイタリア政府も株式保有を求める可能性があるとしていた。

フランス政府は現在、ルノーの株式15%を保有。ただ、FCAとの統合が実現すれば比率は7.5%近辺に低下する。

サルビーニ氏は、統合が実現した場合にイタリア政府は株式を取得するかとの質問に対し、「自動産業はイタリアの経済成長に重要であるため、イタリアの機関による株式保有が必要なら当然、取得することが政府の義務であると考える」と述べた。