日本の消費者向けEC市場、18年は約18兆円に 9年間で約2.5倍 経産省調査
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2018年度のEC市場のデータが経産省から発表されましたね。
https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002.html
※経産省のリリースURL参照
気になる物販系分野に関しては、EC化率が6.22%ということで、初めて6%台に突入しました。流通規模も約9.3兆円ということで、2017年から+約7,000億円の伸びでした。このペースで伸び続ければ、2019年の物販系B2C-ECは10兆円を超えるかどうかって感じのペースです。※是非、超えてほしいです。
C2Cに関しては、市場規模が6,392億円、前年が4,835億円ですので、30%以上のプラスとなっています。この市場に関してもとても注目です。
このように、B2C-EC市場の成長を見ていると、非常に活気があって、新規参入が見込める市場の様に見えます。しかし、一方でEC化率は6%強程度しかないという見方もできます。6%の規模において市場の取り合い(レッドオーシャン化)は加速しており、様々なサービスも頻繁にローンチされているため、EC市場は一層複雑性を増していると考えることができます。
如何にしてEC市場へ参入していくかは、企業の戦略上の重要度が増しており、D2Cという言葉の通り、今までは小売りの独壇場だったEC市場にメーカー含めたより上流の企業が算入して来ているのも事実です。
今後、複雑性を増すEC市場において「簡易性」というキーワードで新しいサービスが生まれてくることは、更なるEC市場の発展に貢献するのではないかと考えております。越境ECは物流や配送の問題が、東南アジアなどでも整備されてきていること、ネクストチャイナとして他の国に出始める企業が増えるのでまだまだ伸びると思います。ただ、配送料含めて現地の人たちが買えるお値打ち価格の商品は限られるので、勝てる企業、売上は限定的なものになると考えています。
一方、中国については市場は巨大ですが、
①本当に一部の企業しかうまくいっておらず、他の会社は壊滅状態。
②大手モール運営側も出店の認可をなかなか下ろさない。これが勝ちにくい理由を物語っている。
③中国電商法の影響で、新しくブームになるような商品が明らかに減った。
④中国越境ECに取り組んでいる企業は、一般貿易での現地展開に軸足を踏み切っている。
と言った理由で、思ってるほどは越境ECは伸びないのではないかと考えてます。これは中国越境ECに限った話で、中国現地のECマーケットはまだまだ伸びますし、個人的には中国で勝てればどこでも勝てるので、ぜひチャレンジしていただきいマーケットです。