[パリ 17日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)は17日、今年の世界航空業界の利益見通しを下方修正し、355億ドルとした。貿易摩擦の激化やコスト増が主因と指摘した。

昨年の利益は323億ドル。昨年12月時点では、今年は380億ドルに増加することを見込んでいた。

IATAのドゥ・ジュニアック事務総長は「引き続き黒字を見込むが、厳しさは増している」とし、ソウルで来月開催するIATA会合で、見通しを再び引き下げる可能性があると述べた。

さらに、貿易摩擦による航空貨物の需要への影響が表れ始めていると指摘。いずれ旅客需要にも影響が及ぶと予想した。

また、長期見通しはなお堅調としつつも、航空業界の成長がピークに達した可能性があるとの認識も示した。