日産大減益に虎視眈々、ルノーが狙う経営統合の「Xデー」
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経営統合によって、ルノーが支配責任を負えるなら、それでも構わない。しかし、ルノーにそのための、経営人材も財力もない。責任を負わずに、権力だけ獲得し、果実を独占しようとしても、上場した現代の株式会社ではそうはいかない。
業務改善せずに、数字あわせの人員削減に走るところに、現経営陣の馬鹿さ加減が現れている。担当者を減らせば、業務が停滞するのは目に見えている。その意味では、減らして影響が軽微なのは、役員であり役員報酬だ。
そもそも、アライアンス・ドクトリンには、①規模の拡大によって相乗効果が出るものと、②効率の向上によって相乗効果が出るものとがある。
規模の拡大が陰ると、事業戦略は描き辛くなる。効率の向上だけでは、じり貧になる。そんなことは、分かっていた。
北米のインセンティブ漬けも、欧州の赤字も、人員削減も、ブランドバリューの低下も、30年前に経験した「いつか来た道」だ。
しかし、今回の日産には、アジアでのプレゼンスを始め、いくつかの有利な点がある。
最大の強みは、優秀な人材がまだ多く残っていることで、奇妙なグローバル化や「好き嫌い」人事を止めれば元に戻る。日産の「DNA」などと馬鹿げた、宗教のようなことは言わない。役員は総退陣し(西川君、君は辞任すべきだ)、内部人材を抜擢しよう。リバイバルプランでは、古い経営を一掃し、一種の「文化大革命」をやったではないか!新しい酒に古い皮袋は要らない。
アライアンス・ドクトリンを堅持し、さらにアライアンスメンバーを増やしていくことで、ルノーの影響力を希薄化できる。
負債の急増が危険水域に迫っているから、ルノー株式を売却し、EV偏重を是正し、キャッシュフローを改善しよう。ものつくりの王道に戻り、取引先との関係を回復しよう。メーカーはひとりでは生きていけない。
大事なものは日産の中にあり、研究開発、販売や物流の現場にある。ルノーの事を悪く書けば良いと言うものでは無いでしょう。虎視眈々とは人聞きが悪いです。これは親会社ルノーにとっての死活問題(日産が倒産すれば連鎖倒産もありうる)ですから、ルノーが思い切った事をする必要にかられるのは当然の事です。