遺伝子編集「クリスパー」を使った検査技術を手がける「マンモス」
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記事にあるマンモスバイオサイエンスに関しては、しばらくウォッチしていませんでしたが久しぶりに日本語の記事を見ました。というのも CRISPR/Cas9 の発明者の一人である Jennifer Doudna
(ダウドナ博士)の関わるスタートアップであることから注目されるものの、2300万ドルという額を調達できたニュース以外に個人的にはまわりであまり話題に上らなかった印象。(おそらく治療領域へ踏み込む Caribou, Editas, CRISPR therapeutics の3大スタートアップがいつも話題性が大きいからと思われる)
公式youtubeは一年前の1つのみで、技術面に関してはオープンになってることは少なく(開発中なので当たり前という意見はありますが)あまり動きが見えない感じでしたが、よく見ると少し増えたかもしれません。
特に検査ビジネスにどのような技術を使うかというところに明確に Cas12 と Cas13 で、特異的なDNA配列やRNA配列をカットして、カットされたことがわかると連続反応で色素が発色するシステムということがわかります。
ガイドRNAという配列で、自分の好きな核酸配列が正確に指定できますので、標的としている(検出したい)ものにしかない核酸配列をターゲットにすれば高精度に生体内の存在を検知できることになります。
これをビジネスにのせられるほど安くするのと、小さなデバイスで行えるようにするように開発していく狙いのように見えます。ホームページ上に乗っているのはまだ「イメージです」的とはいえ、ダウドナ博士のネームバリューと、コンセプト的にはどんな核酸でもユニークな配列を指定すれば水平展開ができるので、VCにとってはポテンシャルを感じるところだと思います。なんといってもTrevor Martin, CEO(29)が若い!楽しみですね。クリスパーキャスナイン(CRISPR-Cas9)って響きは、久々にヒットしました。なぜかカッコ良い。
電気化学反応における電荷移動過程を過電圧と電流密度で示す、バトラー・ボルマー(Butler-Volmer)式、以来のカッコ良さ。研究レベルではCas9は非常によく使われていますが、RNAをターゲットとしたCas13の方が既にウイルス感染の診断に使えるシステムが研究されてて(感度がいいらしい)、診断への実用化はこっちの方が早く来るんじゃないかと思ってます。