世界最大級の闇サイト摘発 欧米当局、百万人超利用か
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デジタルによって世の中がどんどん便利になるのと引き換えに、犯罪もまた「便利」になっていく。闇サイトではAmazonで日用品を買う感覚で、銃器や違法薬物が売買されている現実。イタチごっこと分かっていても、捜査当局にはデジタル化で犯罪者の一歩先を行ってもらいたい。
政府が策定中の海賊版対策の案で、著作権教育、正規版流通、協力組織に次いで掲げる「国際連携・執行の強化」。この捜査当局の共助が最も即効性が高いと考えます。日本も欧州にならい捜査力をつけつつ、国際的な輪を広げたい。
Chainalysisの1月のレポートによると、
https://blog.chainalysis.com/2019-cryptocrime-review
2018年だけでダークウェブマーケットの市場規模は2018年だけで倍増し、7億ドルの取引に成長したと言います。
2013年、当時世界最大の2億ドル弱の取引があったとされるSilkRoadがFBIのおとり捜査の末に管理人Ross Ulbrichtが逮捕(ついでにFBI捜査官も着服で逮捕)され閉鎖されましたが、それ以降に誕生した後継サイトSilkRoad 2.0は2014年に、AlphaBay、Hansaの2つは2017年にそれぞれ閉鎖されています。
ダークウェブマーケットの特徴は、大手サイトが閉鎖されると後継サイトに客が流れ込んで成長するという事を繰り返している為に、摘発してもなかなか規模が小さくならないということです。また、取引には依然としてBitcoinやXMRなどの暗号通貨が使われていますが、実通貨との相場が暴落しても、ダークウェブマーケットの勢いには影響がないことがわかっています(2018年にビットコインのドル相場は8割近く下がった)。恐らく、閉じた経済圏になっているからでしょう。
AlphaBayの閉鎖以降は、今回摘発されたWall Streat Marketの他、恐らく「世界最大」と思われるDream Market(既に取引中止)、ロシア系のHydraが成長株と目されています。
今回の摘発は、IPアドレスが漏えいし、オランダにあるサーバーが明らかになったことがきっかけに、ドイツでオペレータ3人と、米国で麻薬供給者が逮捕と報じられていますが、詳細は明らかになっていません。Dream Marketの管理人も詐欺師と言われてますが、ここが取引中止後に流れてきたユーザーをWall Street Market管理人がカモにしていて、反感を買ってユーザーによってIPが晒されたのかも知れません。闇商人と言えども痕跡をゼロにするのは難しいようです。
また、あわせてフィンランド系のValhara(Silkkitie)も閉鎖とのことです。今回の捜査では、独連邦警察、オランダ国家警察、ユーロポール、欧州司法機構、DEA(米麻取)、FBI、など様々な機関が協力しています。
コメントみてるとNPは平和だなぁ。