「『令和』って言うな」国民・玉木代表に聴衆が発言
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注目のコメント
分かりにくい発言だ。
「令和」という名称を非難しているのではなく(出所が漢籍にある知性と、加えて自然を愛でた風雅な感じはある)、新元号選定の政治利用(元号法上、元号は、天皇ではなく政府が定められるとしても)、そして、その背景にある、日本国憲法を否定し明治憲法が体現していた古い制度への回帰を危惧した発言なのだろうか。
元号法制定時の議論が不十分で多くの問題を置き去りにしてきた。皇室典範の非法規性・不完全性(国家主権の所在が違うから、明治憲法下の法制度を日本国憲法下では直線的に援用できない)や、元号が贈り名とは無関係なことが理解されていないことに代表される日本国憲法下の新しい天皇制の微妙(ユニーク)で不安定な位置が必ずしも一義的に理解されていないことが分かる。
国の制度とする限り、天皇を男性男系に限定することは、歴史的沿革だけでなく、現代的人権観から、容認する余地はない。国費を使う以上、天皇家の慣習だとしても難しいだろう。