【独自】「本当に使われる決済」の話をしよう

2019/4/27
キャッシュレスへの機運が高まる中、スマホ決済の領域にはLINEやメルカリ、楽天やソフトバンク&ヤフーなど、様々なプレーヤーが参入している。 
乱立する「〇〇ペイ」の中で、本当に使われているのはどのサービスなのか。誰もが使う決済手段へと躍り出るには、何が必要なのか。
キャッシュレス決済の実態を把握すべく、決済ビジネス研究機関のNCBラボと電通が2019年3月に調査を実施。
果たして何が見えてきたのか。スマホ決済プレーヤーの「戦績」と、今後の見通しについて、NCBラボの佐藤元則氏と電通の吉富才了氏に解説してもらった。

「日本人は現金主義」の誤解

吉富 よく、日本人は現金主義だと言われますよね。経産省のレポートによると、日本のキャッシュレス決済比率は20%弱で、中国(60.0%)やアメリカ(45.0%)などに比べても低めです。
しかし、「支払いはキャッシュレスにしたいか、現金にしたいか」を調査してみたところ、「できるだけキャッシュレスにしたい」と答えた人が全体の約70%にものぼりました。