[リヤド 24日 ロイター] - サウジアラビアのファリハ・エネルギー相は、米国がイラン産原油の全面禁輸に踏み切ったことについて、原油生産量を即座に引き上げる必要性はないとしつつも、需要が高まれば顧客のニーズに応じると述べた。

同相は、価格ではなく市場のファンダメンタルズに基づいて判断するとした上で、世界の石油在庫は引き続き増加している、と指摘した。

同相はリヤドで記者団に対し「われわれは引き続き自主的な(OPEC=石油輸出国機構の)枠内に生産量を維持する方針だ。しかし、特に制裁の適用免除がなくなった国・地域に対応するだろう」と語った。

米政府は昨年11月、イランの原油輸出に対する制裁を復活。日本を含む8カ国・地域については6カ月間、制裁の適用免除を認めていたが、今回、免除措置の打ち切りを決定した。

ファリハ・エネルギー相は「実需が増加すると予想しており、対応する意向だ。しかし、予防的に生産を増やすことはしない」と述べた。