ハノーバーメッセで見えた、日本の出遅れ感の本質
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木を見て森を見ず、ということなのでしょうか。個別の機械などに対する品質管理やモニタリングでは世界に引けを取らないのでしょうが、俯瞰してみるというのは、業界問わず日本企業がどちらかというと苦手にするところで、今回のハノーバーメッセの展示でその差が明らかに出てしまったようですね。
今でこそ、セーフスフォースの様なSAAS型のサービスも広がりを見せていますが、ちょっと昔までは、個別の企業がそれぞれの仕様でメインフレームを使って開発をしていたために、ちょっとした改善で物凄くコストがかかる構造がネックになっていました。そして今世界の陣取り合戦は、標準化規格をどの国が(もしくは連合で)押さえて、そこの上に面のソリューションを展開できるのが主戦場になってきているとなると、政府も標準化については意識をしている様ですが、もっとそういった場に出向くことにも予算を持ち、"Seat at a table" 発言権を持つ必要がありますね。中国におけるデジタルトランスフォーメーションは凄まじい。
中でもスマートファクトリーは驚きしかない。
これを「Digital China」の掛け声の元、
国主導で進めているというのだから日本は厳しい環境です。
強いリーダーシップもなく、全体戦略もなく、
事業部門ごとに縦割って、部門毎の目標で年度単位で競い合うのでは
全体俯瞰したブループリントなど出てくるはずもありません。
これを解決するには.....当部門も議論を重ねているところです。日本企業の場合, 自社の強みは何か, までは良いが, それをどう活かすかの新規な発想に乏しいことと, 全体のシステムを俯瞰するのが苦手, というご意見, 同感します。
当方も今週はシカゴで製造•流通の自動化の展示会行って来ましたが, 欧州勢が元気です。日本勢でも, ファナックがベンチャーとの協業を積極的にやっているのはいい感じでしたが。