アントラーズが茨城の田舎で70億円も売る理由
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あまり知られていないかもしれませんが、プロスポーツチームとして初めて「指定管理者制度を活用したチーム・スタジアムの一体経営モデル」を確立したのが千葉ロッテ球団(野球)と鹿島アントラーズ(サッカー)です。2006年の出来事でした。それから13年間にわたり、両球団ともに、精力的にスタジアムビジネスを推進、同時に、デジタルの強化にも乗り出してきた結果、千葉ロッテは売上高100億円超、鹿島は70億円と当時とは比べ物にならない規模感に成長してきました。昨今"常識"になりつつある「指定管理者制度」ですが、この両チームを見てわかる通り、同制度は売上向上の魔法の制度でもなんでもなく、受託してからの戦略と実行がいかに大事かということが証明された事例です。チームとスタジアムの売り上げを1+1=2、ではなく、1+1=3にも4にもするバリューチェーンの構築が必要。それには、鈴木さんのようなプロデューサーの腕の見せ所というわけです。両チームの次のステップ、ステージが楽しみです。
鹿島は創設50周年にあたる2041年の自らのあるべき姿を定めた「KA41」という長期経営計画を定めています。
このブレない軸がある事が着実な成長を下支えしていると、間違いなく言えると思います。人口7万人弱の小都市をホームにして、ここまで強くてぶれないクラブ経営を継続できていることに感服します。鹿島アントラーズに勇気をもらっているクラブが、全国にはたくさんあるのではないでしょうか。
でも逆にいうと、東京のクラブは何をしてるんだろうということになります。アジアを代表するようなクラブが大都市東京にあって常に世界をうかがっているような、そしてそれを倒すべく他のクラブが虎視眈
々とチャンスを狙っているような、そんな時代がくれば日本のサッカーの風景も少しは変わったものになるのではないでしょうか。