[シンガポール 9日 ロイター] - アジア時間9日午前の取引で、原油先物は5カ月ぶり高値。石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産、米国の対イラン・ベネズエラ制裁を受けてすでに原油供給がタイト化する中、リビア内戦の激化で供給が一段と引き締まるとの見方が広がった。

0057GMT(日本時間午前9時57分)時点で、ブレント先物<LCOc1>は0.06ドル(0.1%)高の1バレル=71.16ドル。一時は71.34ドルと、昨年11月以来の高値を付けた。

米原油先物(WTI)<CLc1>も一時、昨年11月以来の高値となる64.77ドルを記録。その後はやや下げ、前日清算値比0.18ドル(0.3%)高の64.58ドル。

サクソバンクのコモディティー戦略責任者は「リビアでの内戦激化がブレント原油の70ドル台への上昇につながった」と指摘した。

リビアは欧州にとって重要な原油供給国。