パナソニック中国現地トップに聞く チャイナスタイル経営の極意
日経クロストレンド
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注目のコメント
これはすばらしい記事。
スピード経営とアグレッシブさ。中国企業に学んだパナソニックのチャイナスタイル
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もう時効だから話してもいいと思うが、当時、Wi-Fiを積んだIoT家電を中国で先行して開発・発売することについて、パナソニック本社の技術本部からずいぶんとけん制された。Wi-Fiで情報を飛ばすなんて、どこでどう拾われて意図しない使われ方をするか分からない。危険だから見合わせたほうがいいというわけだ。
だから、丁寧に説明した。実際にWi-Fiで飛ばす情報は体脂肪の数字だけだし、それが誰の情報かもそれだけでは分からない。そういう情報を使って変なことをしたら社会的にも制裁されるでしょう。そんなに心配しなくても大丈夫だと。それでも完全に納得してくれなかったから、最後は開発チームのトップと僕の2人で、責任は自分たちで取ると言って見切り発車でゴーサインを出した。本社の技術本部には、結果を見て納得してもらったことになる。中国の事業は中国人に任せないと上手くいかない典型的な事例。
日本の会社はとにかくリスクを考えすぎで時間がかかりすぎ、そして結局やらないという決断を下すパターン。
失敗してもその許容度をあらかじめ決めておいて、とにかくスタートさせてやりながら変えていくのが中華スタイルです。
マーケットの変化がこれだけ早い時代で日本のデシジョンスタイルでは勝負にならないと思います。