訓練データ作成を刑務所に委託も、AIが生む「つまらない仕事」
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まさにマルクスが定義する「人間疎外」ですね...
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%96%8E%E5%A4%96
訓練データの作成だけを目的とする仕事を増やすと、疎外がますます進むことは間違いなさそうです。
「他の目的で行動した結果、副産物として訓練データも作られる」という工夫、たとえばゲーミフィケーションなどが求められるのかもしれません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3例として挙げられている画像のラベリングなどはゲーミフィケーションの格好の対象データだと思います。
ゲーミフィケーションという観点からデータラベリングを進める例は、例えばEVE onlineなどをプレイしているとその好例を見つける事ができます。少し前までEVE内では"Project Discovery"というタイトルで北欧の大学と協力して細胞の染色画像をひたすら分類するという作業がゲーム化されていました。画像を一枚ラベリングすると、その報酬としてゲーム内通貨をゲットできる仕組みです。現在はトランジット法を用いた太陽系外惑星探査プログラムで得られたグラフ画像を分類する作業がゲーム化されています。
ゲーム内でプレイヤーたちは他のアクティビティと並行してデータをラベリングする事でゲーム内でのお小遣い稼ぎを行う事ができた事から、莫大な量のデータが何万人ものゲーマーたちの手によって処理されたオープン・サイエンスの好例であるとされています。
こういった方法を用いる事で、単純労働者による地獄のような仕事もゲーマーたちを労働力として使うような事が実現できます。ゴースト・ワークも、やがてもっとマシな方法へ移行していくのではないかと思います。