[ロンドン 3日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は3日、合意なき欧州連合(EU)離脱に陥るリスクが「危機的に高い」状況になお直面しているとの認識を示した。

カーニー氏はスカイニュースのインタビューで、「合意なき離脱という事態に偶発的、急に突入して、移行期間がまったく確保できない可能性がある」との認識を示した。

合意なき離脱に踏み切った場合でも、世界貿易機関(WTO)の条件で実質的に関税ゼロで取引できるという一部離脱賛成派の考えは「完全にナンセンス」と指摘した。

無秩序な離脱に対し、国内金融業界の準備はよく整っているが、輸出業者などは困難に直面すると見通した。

カーニー氏は来年1月末で退任する予定。任期再延長の検討について問われると、「絶対にノーだ」と答えた。