【要点解説】押さえておきたい、「ソニー復活」3つのポイント

2019/4/4
「ソニーという会社をより一層輝かせていく体制が整ったと確信し、35年間過ごしたソニーグループから卒業することを決めました」
3月28日、ソニーは平井一夫会長の退任を発表した。6月18日に開催される定時株主総会日付で会長職を退き、2012年から続いた平井政権が幕を閉じることになる。
平井会長がトップに就任したその時、ソニーはどん底にいた。
2011年度のソニーの業績は、売上高6兆4932億円(前年比9.6%減)、営業損失が673億円(前年度は1998億円の黒字)。最終損失は4567億円で、ソニーからかつての輝きは失われていた。
それから6年。ソニーは今、過去最高益を記録している。2017年度には7349億円の最終利益を叩き出し、2018年度はさらにそれを上回る予想だ。
この間、何が変わったのか。「平井時代」を振り返りながら、ソニー復活の3つのポイントを解説する。