【ゼミ】猪瀬直樹と議論する「近現代史、官僚制度、行政改革」

2019/3/28
近代を見つめ直し、新たな時代を築く教養を身につけるーー。
NewsPicksアカデミアでは、春学期ゼミで「近代をアップデートせよ」を開講します。
プロフェッサーを務めるのは猪瀬直樹氏。
作家としてだけではなく、小泉政権では道路公団民営化を成し遂げ、2012年に就任した東京都知事として2020東京五輪招致にも成功するなど、行政の世界でも多くの実績を残しました。
今回は日本の近現代史についてはもちろん「平成」という時代や天皇制度、官僚制度について重点的にディスカッションを実施します。
また、猪瀬氏が命がけで取り組んできた小泉政権での構造改革や、東京都での行政改革などのエピソードも披露していただく予定です。
新元号を迎える日本が今後どう歩むべきか、猪瀬氏とともに徹底的に向き合います。
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今回はプロフェッサーを務める猪瀬氏のメッセージをお届けします。

大義を持ち、新元号を生きる

平成の終わりが近づき、新元号を迎える前に、改めて問い直したいことがあります。
「失われた30年」とも言われる平成という時代は何がいけなかったのか?
なぜ日本は世界で唯一「元号」という仕組みを持っているのか?
そして、我々は世界の中で日本をどう位置付け「公」を定義すればいいのか?
新時代を築いていく上で、過去の振り返りは欠かせません。その中から、新たな時代を築くヒントを発見できるからです。
猪瀬直樹(いのせ・なおき)
作家、大阪府・大阪市特別顧問。1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。道路関係四公団民営化推進委員会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授などを歴任。2007年東京都副知事、12年東京都知事に就任、13年辞任。主著を集めた『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全12巻、小学館)がある。
現在の日本は、人口減少、高齢化、低成長など多くの課題が山積しています。新たな時代に対して、明るい展望を描けない状態です。
その根本には、社会全体で「大義」を失っていることがあります。
「日本が抱える課題を解決し世界をも変えてしまう、、、」残念ながら、最近の日本ではそんな大義を持った動きがほとんど見られません。
今回のゼミでは、平成を含む近代150年を捉え直し、ゼミ生一人ひとりが世界と自分との関係を問い直すような時間にします。
僕は一人ひとりの人生の中に「必然」はあるし、その必然を大事につないでいけば「奇跡は起きる」、そして「大義は実現する」と信じています。
作家として、そしてたまたま行政に携わった人間として、僕は「日本の近代」をずっと追求してきました。
その経験を通じて感じたのは、三島由紀夫にしろ、小泉元首相にしろ、石原元都知事にしろ、みんな「偶然の必然」の中で生きてきたように見えます。
「日本の近代の150年」という空間の中で、みんなそれぞれの役割を追求してきたのではないでしょうか。
あなたにも、会社の中で、あるいは地域の中で「自分にしかできないこと」があるはずです。
そして、その自分にしかできないことを大事にしていけば、必ず「偶然を必然」にできるーー。
「日本の現状を変える」
そんな大義を持ち、「偶然の必然」を信じる方と3カ月間ご一緒したいです。
(撮影:遠藤素子)
「近代をアップデートせよ」は4月4日(木)から開講。
カリキュラムなどゼミの詳しい内容はこちらをご覧ください。