[ワシントン 25日 ロイター] - 米共和党のマコネル上院院内総務は25日、モラー特別検察官のロシア疑惑捜査報告書を公表するよう司法省に求める決議案の可決を阻止した。決議案は上院民主党が可決を目指していた。

下院は先に、同様の決議案を満場一致で可決している。バー司法長官は24日、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑を巡る同捜査報告書について、モラー特別検察官がトランプ陣営とロシアの共謀を認定しなかったと議会に通知した。

民主党のシューマー上院院内総務は「非公開にすべきだという理由は見当たらない」と批判した。

司法省はモラー氏報告書の全て開示するかどうかは明らかにしていない。ただ、バー司法長官は可能な限り透明性を確保すると述べている。

マコネル氏は、モラー氏の捜査は2年を要したと指摘した上で、特別検察官と司法省が専門家の立場から責任ある方法で報告書を見直すため、もう少し時間を与えることは理不尽なことではない、と説明した。

決議案は、報告書開示の期限を設定しておらず、議会の報告書開示要求を示しているに過ぎない。

下院司法委員会のナドラー委員長(民主党)は24日CNNに対して、報告書の全てを入手するため司法省と交渉するとし、必要なら召喚状を出しすことや、法定闘争も辞さない考えを示した。

*内容を追加しました。