有機農業発祥地・綾町のブロックチェーン実験で見えた成果と課題…「農家の思い」は価格にどう影響?
コメント
注目のコメント
生鮮食品や加工食品にブロックチェーン技術を適用することは、技術の価格を商品に転嫁することが難しい状況です。
特に、安心・安全な食品流通であるとされている日本においてはなおさらです。
高付加価値な加工食品に対して、原料の生産工程から可視化し、それによりブランド価値をより高めていく取組みは、日本食品の輸出強化において非常に重要であると思いますが、ブロックチェーン技術だけではなく、ワインのように評価基準を設計し、評価基準も一緒に普及・展開していく必要があると思います。うーん… 前も綾町の取組が記事にはなっていました。
そちらでも疑問だったのですが、やはり技術の実証実験以上の利点がよく分からない。
何故にブロックチェーン?
生産履歴の開示と生産方法の記載は専業農家であれば誰でもやってますし、JAや市場、販売先から突っ込まれた時にいつでも資料を出せるようにしています。また有機JASなどの外部認証ものに関しては、常時資料チェック(生産履歴、購買履歴との付き合わせなど)も入るため改竄も何もないと思います。
というかブロックチェーンも結局は一次記載する側が不正を働こうと思えばなんとでもなるので、安全担保という意味では有機JAS認証と大して変わらないと思います。
流通部分に関してもそもそも不正を働く場所は不正を働くわけなのでブロックチェーンでどうこうするより、お互いに信頼できる商売相手の確保だと思いますよ。
で、思いを伝える場合は、結局ブロックチェーンの情報技術より上手な広報戦略になるわけなので、改竄を阻害する意味はかなり薄れているというかブロックチェーン必要ないんじゃないですか?その予算あるなら広告会社に予算出した方が良くないですか?という印象になってしまいます。
というわけで技術実験以上の価値があるかは疑問です。
最近ブロックチェーンも下火ですしね。香月さんの取り組みは宮崎では既に知られているし、生産哲学と行動は僕も尊敬しています。
ただ、これは香月さんの行動が凄くて、梶山さんはじめ宮崎に香月さんのファンが多く、ファンを方々の想いを乗せて口コミで広まっているからだと思います。
なので、今回の取り組みが、これから都市圏の外貨を宮崎に引っ張り、香月さんの応援団が全国全世界に増え、香月さんのワインに付加価値がつくのなら、応援したい。
今よりも更に、ファンを増やし、単価アップに繋がる仕組みが今回のブロックチェーンであってほしいと願います。
宮崎宜しくお願いします。
僕らはこの取り組みが一過性でなく、2年後も続いているのか?綾町の方々から信頼を得ているのか?
企業の本気度をしっかり評価したいと思います。