1万円払って3000円が保険会社の経費に消える保険って、どうよ?(後田 亨,永田 宏)
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私自身が保険商品の販売をしておりますが、一般的に損害保険は間違いなく必須要項ですが、生命保険に関しては確かに必要かどうか、、と感じる部分はあります。
仕事の中で、都心の方々は俗に言う金融リテラシーが高いので生命保険(医療や積立など)の知識は高いと感じてます。逆に地方ほど未だに学資保険(円建など全く資産が増えない!)の加入依頼があったり。。おおよそ、「学資保険」というネーミングに感覚として「慣れ」があり、加入することでなんとなく大丈夫、という安心感もあるかと。。
肝心なことは保険を通して自分自身の資産をどのようにリスクヘッジすべきか、ということなのに、メディアを通して入る情報によって目的がズレているというのを感じる機会は多いです。よく、雑誌やネットでフィナンシャルプランナー(FP)と呼ばれる人たちが家計診断などをしています。
私がまず信頼できるFPか判断するところは、医療保険を辞めるアドバイスをしているか、というところです。
医療保険をすすめている人はFPではなく、保険の営業とみなします。
医療保険に限らず、日本国民は既に保険に加入済みです。
医療保険に対するものは健康保険。医療費の7割が保障されますし、高額医療にはキャップがあります(高額療養費制度)。
また、死亡保険に対するものは、年金です。年金といえば老齢年金ばかり注目されますが、死亡時の遺族(主に子供)や障害認定されたときにも保障されます。
もちろん、最低限の保障なので潤沢とはいえませんが、そういった公的保険を加入していることを前提に、発生確率が高く、その損害が大きくないリスクについては、貯蓄でまかなうのが合理的と考えます。
加入することに合理性があるのは、火災保険(地震保険を含む)、自動車保険、子育て中の死亡保険(収入保障保険)ぐらいでしょうか。
なお、学資保険に加入する人も多いと思いますが、ローンをかかえる可能性があるなら、普通預金で十分です。
学資保険をしながらローンを借りるのではなく、ローン返済金利を極力減らしながら、浮いた分で必要な時期に準備するのが合理的。
学資保険の予定利回りが、ローン金利を超えることはないですから。特に生命保険や学資保険は不安ビジネスですし、金融リテラシーが低い人向けの情弱ビジネスになっていますよね。「もしものため」にもしっかり経済合理性を考えて(計算して)、保険をかける必要がありますが、ほんと保険会社は顧客のことを考えていないのがよく分かります。まぁ、それでも高いお金を払って保険をかけたい人はいいですけど。。。