[ロンドン 21日 ロイター] - 英国のハント外相は21日、欧州連合(EU)が来週に緊急首脳会議を開き、国民投票再実施などの条件付きで、離脱延期を提案する可能性を指摘した。

ハント氏はBBCラジオで「どの程度の長さになるかは不明で、非常に厄介な条件が示される可能性がある」と述べた。英議会が国民投票再実施案などを支持する公算は非常に小さいと見通した。

2回にわたって否決されたメイ首相の離脱協定案が来週、議会に上程されるかはまだ分からないとした。

法的には期日の29日に合意なき離脱となる選択肢もあるとの見方を示した。

来週も膠着状態が続けば、リスボン条約50条の発動を撤回し、全体の離脱手続きを中止する議会投票もなお可能だが、そうした選択肢が実現する「公算は非常に小さい」と指摘した。

国際協定の決定は政府が行い、議会は交渉すべきでないとして、議会に離脱手続きの主導権を認める可能性を否定した。