[18日 ロイター] - <為替> 終盤ではドルが主要通貨に対してほぼ横ばいで推移。米経済の減速に対する警戒や米連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢への期待がドルの上値を抑えた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は96.555。一時2週間ぶり安値となる96.376を付けた。

今週は20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が明らかになるが、特に金利見通しが十分に引き下げられるのか、またバランスシートの縮小を巡り踏み込んだ発表があるのかが注目される。

ロシアルーブルは対ドル<RUB=><RUBUTSTN=MCX>で上昇し、7カ月ぶり高値。原油価格の値上がりや国債利回りの動きが材料となった。

ポンド/ドル<GBP=>は下落し1.32ドルを割り込んだ。欧州連合(EU)離脱協定案を巡り、内容が大きく変わらない限り再投票はできないとのバーコウ下院議長の発言が嫌気された。[nL3N2154CA]

<債券> 国債利回りがやや上昇。ただ19─20日のFOMCを控え様子見姿勢が強まっており、狭いレンジでの取引となった。

ナットウエスト・マーケッツのマクロストラテジスト、ブライアン・ダインジャーフィールド氏は「ドット・プロットの中央値や、バランスシートを巡り何らかの変更がある可能性を踏まえ、20日のFOMCの結果発表が大きく注目されている。パウエル議長の記者会見での発言内容に何らかの変化があるかについても注目される」と述べた。

終盤の取引で10年債<US10YT=RR>利回りは0.9ベーシスポイント(bp)上昇の2.602%。狭いレンジ内での取引となった。2年債<US2YT=RR>利回りは1bp上昇。一方、30年債<US30YT=RR>利回りは0.4bp低下した。

この日は米小売大手ターゲット<TGT.N>、仏銀大手BNPパリバ<BNPP.PA>、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)<GSK.L>などが起債。国債が売られる要因にもなった。

<株式> 銀行株やハイテク株を中心に上昇して終了。一方、ボーイング<BA.N>やフェイスブック<FB.O>は値下がりした。投資家は今週のFOMCを注視している。

米金融大手ゴールドマン・サックス<GS.N>とシティグループ<C.N>がそれぞれ2.1%、1.1%値上がりした。ドイツ銀行<DBKGn.DE>とコメルツ銀行<CBKG.DE>の合併協議を支援していると伝わった。[nL8N21552V]

アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が1.7%値上がりし、S&P一般消費財<.SPLRCD>の上昇を主導した。

米アップル<AAPL.O>は1%高。3月25日の新製品発表会イベントを前に、新型の「iPad Air(アイパッドエア)」と「iPad Mini(アイパッドミニ)」を発表し、市場を驚かせた。[nL3N2153VV]

米配車サービス大手のリフトなど新規株式公開(IPO)関連のニュースを受け、銀行セクターが上昇した。[nL3N21545T]

米ボーイング<BA.N>は1.8%安。エチオピアの墜落事故以降、同社に厳しい視線が注がれている。前週は10.3%下落していた。

米フェイスブック<FB.O>は3.4%安。欧州委員会幹部が市民の保護に向け、ある時点でハイテクやソーシャルメディア大手の規制が必要になるとの認識を示した。ニーダムのアナリストは、同社株の投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げた。

<金先物> FOMCを控えて様子見姿勢が広がる中、小反落。中心限月4月物の清算値は前週末比1.40ド ル(0.11%)安の1オンス=1301.50ドル。

新規の手掛かり材料に乏しい中、相場は未明ごろにプラス圏に浮上。外国為替市場でドルがユーロに対して軟化したことがドル建てで取引される商品の割安感につながって買いが促された。ただ、昼ごろにかけて為替相場が反転すると金塊の上値も重くなり、あとマイナス圏に沈んだ。

<米原油先物> 需給引き締まり観測が広がる中で買われ、反発。米国産標準油種WTI4月物の清算値は前週末比0.57ドル(0.97%)高の1バレル=59.09ドルと、2018年11月12日以来約4カ月ぶりの高値を更新した。5月物は0.56ドル高の59.38ドルとなった。

サウジアラビアは17日、米国による対イラン、対ベネズエラ制裁にもかかわらず原油在庫が増加していることに触れ、石油輸出国機構(OPEC)は石油市場の再調整という役割を十分に果たせていないとの認識を示した。これを受け、市場ではOPEC加盟・非加盟国による協調減産が下半期も継続されるとの思惑が広がり、原油が買われた。また、WTIの主要受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングでの在庫が縮小したとの報も好感されたもよう。さらに、午前中ごろまで対ユーロでのドル安基調が続いたこともドル建てで取引される原油などの商品の割安感につながり、相場には支援材料となった。

ドル/円 NY終値 111.42/111.43 <JPY21H=>

始値 111.48 <JPY=>

高値 111.58

安値 111.30

ユーロ/ドル NY終値 1.1336/1.1337 <EUR21H=>

始値 1.1352 <EUR=>

高値 1.1359

安値 1.1325

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*21.00 3.0174% <US30YT=RR>

前営業日終値 99*20.50 3.0180%

10年債(指標銘柄) 17時00分 100*05.50 2.6051% <US10YT=RR>

前営業日終値 100*09.00 2.5930%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.00 2.4153% <US5YT=RR>

前営業日終値 99*28.25 2.4000%

2年債(指標銘柄) 17時03分 100*02.75 2.4542% <US2YT=RR>

前営業日終値 100*03.38 2.4440%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25914.10 +65.23 +0.25 <.DJI>

前営業日終値 25848.87

ナスダック総合 7714.48 +25.95 +0.34 <.IXIC>

前営業日終値 7688.53

S&P総合500種 2832.94 +10.46 +0.37 <.SPX>

前営業日終値 2822.48

COMEX金 4月限 1301.5 ‐1.4 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1302.9

COMEX銀 5月限 1532.2 ‐0.2 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 1532.4

北海ブレント 5月限 67.54 +0.38 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 67.16

米WTI先物 4月限 59.09 +0.57 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 58.52

CRB商品指数 184.8573 +0.9911 <.TRCCRB>

前営業日終値 183.8662

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