[北京/上海 15日 ロイター] - 中国国営中央テレビ(CCTV)は15日、「世界消費者権利デー」に放送する毎年恒例の特別番組「315晩会」で、消費者を欺き迷惑行為に従事したとして、比較的規模の小さな地元企業を批判した。

同番組は消費者の権利を侵害したとする大手企業を名指しすることで知られており、海外勢や国内有力ブランドが批判の標的とならなかったのはここ数年で初めて。過去にはアップル<AAPL.O>やナイキ<NKE.N>、フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>などが槍玉に上がっていた。

代わりに今年の特番では、地元菓子メーカーが不衛生な状況で子供に人気の菓子を製造していると指摘したほか、医療廃棄物を再利用した玩具の製造が行われている実態、電子タバコによる健康リスクなどに焦点を当てた。さらに、地元企業による自動発信の迷惑電話の利用や個人情報収集といった消費者プライバシーに関する問題を扱った。