「ここはシリコンバレー」とあるGoogle社員が感じた影
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注目のコメント
これは重たい記事だな…
でもこれが住んでる人の偽らざる実感でしょう。そんなキラキラしたものばかりではない。高校のレベルは上がりすぎてて辛いというし、大学の学費も安くない。生き抜くのは大変な場所だと思います。「資本主義社会」の負の現実に焦点を当てたストーリー。
これはシリコンバレーのみならず金融業界におけるニューヨークのウォール街やメディア業界におけるハリウッドにも、更に遡ると大昔の開拓者時代のゴールドラッシュにも存在した現実ですね。競争原理と機会の平等の担保により経済を推進することを最優先する社会構造がもたらす現実。
良くも悪くもこれがアメリカという社会なんですよね。
僕も15年間の在米生活で、一部その恩恵を被りながらもこのような社会の闇も感じながら過ごし、日本に帰国してもう15年以上も経ちますが、未だこの国に対して、常に肯定と否定の入り混じった複雑な感情で対峙している気がしています。ただ現在のグローバル市場に波及してきたイノベーションの波を見るに、この競争を煽る社会構造がイノベーションを生み出すのに本当に必要で最適な設計なのかという点については、懐疑的なスタンスに傾きつつある今日この頃です。昨年会社の研修で2ヶ月間だけシリコンバレーに滞在しましたが、ここで語られているすべてを見てきた訳では無いですが、少しは理解できます。
特に人的ネットワークにおいてはビジネス面にはなりますが強烈に体感した部分です。シリコンバレーには日本のような表敬訪問は存在せず、ビジネスとして会う場合は会社名も役職もあまり意味はなく、あるのはただ会った時間分の価値創出は何かということでした。
日本企業はよく間違った理想を描いてシリコンバレーに進出していると聞きますが、日本で取り上げられるイノベーション情報ばかりに目が行ってしまっているので、今後はこういった現実の情報をとらえて、どのような準備と活動をすべきか考えてイノベーションを目指してほしいですね。