【松田憲幸】全社員からアイデアを公募。7年間で10万通に返信
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起業した後、非常に尊敬している経営者から手書きのメッセージを何度かいただいたことがあり、感激して、何度も読み直したりしていました。口頭で言葉をいただくのも、もちろん嬉しいのですが、やはり手書きのメッセージには、印刷の文字とは違う何か特別なものがあります。
シリコンバレーに移住後、私は社員と気持ちが離れてしまうのではないかと不安でした。
そこで、誕生月ごとにその月に誕生日を迎える社員の誕生日会を行ない、私から手書きのバースディカードをひとりひとりの社員にプレゼントすることを始めました。
手書きのバースディカードをプレゼントすることは、私にとって社員に心からの感謝を伝える最高の機会です。その社員がどんなことで貢献したのか、いかに素晴らしかったかを具体的に丁寧に心をこめて書くようにしています。また、社員は家族にも褒めて欲しいと思っています。家に帰って、旦那さんや奥さん、両親、子供に誕生日カードを見せて、「すごいね!」と褒められたり、額に入れて飾ったり、少し落ち込んだ時にこのカードを読み直して奮起している社員もいます。
ちょうど2日前は3月の誕生日会でした。
下記は、昨日、社員からもらったメッセージ原文です。
「とても雰囲気の良いお店で素敵な時間と、素敵なメッセージをいただき、ありがとうございます!
メッセージカードもびっくりするぐらいかっこいい物で、また、家に帰って妻に自慢してしまいました。
メッセージ内容もいつも励みになります。
本当に社員ひとりひとりを見ていただいていると感じて、感動しました。
今までのメッセージカードとともに宝箱に入れています。
毎年毎年、誕生日会をしていただくと、この会社で働けて良かったなと
幸せな気分になります。
本当にありがとうございました!!」
「ひとりひとりの社員がいかにやる気を持てるか」に
会社の成長がかかっていると私は思います。
注目のコメント
”この制度を始めて1年ぐらいたったころ、「これ、そろそろ専務か常務が代わりにやってくれない?」と当時の常務に言ったら、「社長、これは社長がやらないと意味がありませんよ」
と一蹴されてしまいました。”
これを全てやっているところがすごいなと思う。ギブアップしそうになったことがあるというところは正直です。
社長が社員の情報、アイデアのハブになっている。そこからの実行に移すスピードが速いんですね。そこから先は現場の仕事。
アイデアをボトムから吸い上げて、実行していくことを落としていく。それらを回転させ続けているイメージ。会社情報を見て驚きました。事業規模から想像していた社員数よりも凄く少ないですね。昨年の3月末で連結でも139人とは。とは言え、毎日社員のアイデアに返事を打つというのは、素晴らしいことだと思います。社長との距離感は重要です。物理的距離は離れていても、精神的な距離は、非常に近いのだと思います。
<引用>
だいたい1日当たり、約50通に返信します。会食等でどんなに夜が遅くなっても次の日の朝7時までには全部返信します。もっとも私もこればかりしているわけにもいかないので、速読と速打を駆使し、全アイデアに対して合計1日30分以内で返信するようにしています。