メルカリの『メルペイ』は空気に触れない、まったく新しい『お金らしき』ものになりそうだ(神田敏晶)
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メルペイに『残金』があることによって、実際にキャッシュアウトされるまでは、常に代金はキャッシュとしてメルカリやメルペイが『退蔵益』として保有することができる。さらに、銀行紐づけで銀行からメルペイにチャージされてATM代わりに使われる可能性もあるのだ。これは新たなお金で保有しない新たな『お金らしきもの』ビジネスモデルでもある。
空気に触れない目に見えない『お金らしきもの』がビジネスモデル
この『メルペイ』のビジネスモデル、銀行ではないが、『お金らしきもの』の新たな銀行モデルのような気がしてならない。最大の特徴は、家財を出品してその金額がチャージされ、iDやQRコード決済で一時流通の市場で使用できることだ。つまり、生活家財を販売したり、手作り製品を二次流通のメルカリで販売し、そのチャージされた金額で普通にイオンのスーパーで食材を購入することができるのだ。まったく空気にふれない、目にも見えない、手にももたない、『お金らしきもの』が流通していく。メルカリは何が売れて、何に使われるのかというデータも把握することができる。
amazonは倉庫と在庫を抱えて、データセンターを抱えて、物流がガンガン動かすビジネスモデルだ。しかし、メルカリは、一切商品に手を触れることもないまま、物流をガンガン動かす。販売者のユーザーは、購買ユーザーがどこに住んでいるのかすら、知ることもない。原則的に、ユーザーはまったく個人情報を受け取ることもない。