[25日 ロイター] - 米半導体大手クアルコム<QCOM.O>は25日、スマートフォン以外の幅広いアプリケーション向け第5世代(5G)ネットワークチップを発表した。5Gサービスは年内に開始する予定で、同社は5G関連による業績押し上げに期待する。

世界最大級のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス」で、自社の5Gチップをスマホ以外の市場にも広げる計画を公表。楽天<4755.T>が日本で展開するネットワークギア向けに5Gチップを供給することで同社のモバイル部門と協力していることを明らかにした。

クアルコムは韓国サムスン電子<005930.KS>の新型折りたたみ式スマホ「ギャラクシーフォールド」にも部品供給する。

また、パソコンを5Gネットワークにつなげる新たなチップを発表したほか、「5G固定無線ステーション」向けのチップも公表した。5Gサービスは通信速度や容量が飛躍的に向上するため、家庭のブロードバンド環境を一掃する可能性がある。

さらに、自動車メーカー向けに新たな一連のチップも公表。現行のチップは自動車がインターネットに接続するのを支援するが、この5Gチップにより自動車は路上で別の車や交通標識・信号などとつながる見込みだ。